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モデル・ベース・エンタープライズ

製品の複雑性は増し、プログラム費用の節減への圧力は途絶えることがありません。また、協力的な設計環境が、品質の必須要因となっています。こうした環境を実現するためには、常に最新の情報を維持し、すべての利害関係者が「真実を語る単一の情報源」にアクセスできなければなりません。地理的および機能的に分散しているチームを抱える世界的な組織では、こうした問題は、さらに悪化し、深刻な再加工問題や誤謬につながりかねません。

多くのメーカーが、3D設計の意図を、川下のユーザーに効果的かつ成功裡に伝達することに、困難を感じています。 主な原因として、最初のコンピュータ支援設計(CAD)モデルやアッセンブリから引かれる2D図面が、川下のユーザーに、マスター・データとして使用されてきた慣行が挙げられます。これをさらに複雑にしているのが、エンジニアリング・チームと製造チームが世界中に分散し、それぞれ異なるCADツールや製品ライフサイクル管理(PLM)ツールを使用していることです。こうした要因がすべて相俟って、設計の意図が大きく異なって伝達されたり、製造上の再加工やサプライヤーによる誤謬や遅延の原因となっています。

異なるシステム間における2Dデータの交換およびコラボレーションに関する課題
設計の更新を2D図面に組み込み、更新するために、多大の努力が必要となること。 サプライヤーのデータは、エンジニアリング・リリース・データと同期しないため、データの破棄を余儀なくされ、ターンアラウンドの長期化を招くこと。
2D図面ベースの製造関連ドキュメントから、設計の意図を解釈することが困難であること。 世界的な協力体制に基づき、知的財産を保護すること。
エンジニアリングや製造過程が新たに更改された場合、紙ベースのプロセスに依存した更新が困難であること。

米国国防総省は、こうした課題をはじめ、さまざまな問題に対処するため、モデル・ベース・エンタープライズ(MBE)を開発しました。現在、この概念は、多くのメーカーに採用されています。MBEは、詳細に定義された3Dの製品モデル(MBD)上に構築され、企業全体で共有される完全に統合された協調環境をいい、エンジニアリング・データの内容を、迅速かつシームレスに、しかも手ごろな費用で利用することができます。MBEは、製品開発プロセスにおいて、従来のような作り直しではなく、3DのCADモデルを再利用することを可能にします。MBEは、製造を含むすべての川下工程に必要とされる、製品の完全な定義を包含するマスター・モデルとして、3D CADモデルを構築します。

モデル・ベース・エンタープライズのためのサービスおよびソリューション

ジオメトリックとアナーク・コーポレーションは、シームレスのソリューション Anark Core MBEWeb™ を共同で提供しています。このソリューションは、さまざまな組織によるモデル・ベース・エンタープライズ・パラダイム・シフトの利用を可能にしました。エンタープライズ製造企業は、MBEWebを活用することにより、PLM資産、MBD に基づく3D CAD、および製造データ資産を、目的に適合し閲覧可能でかつ同期性が確保された3D MBEドキュメントに、容易に変更することができます。このソリューションは、最初の3D CADのパーツおよびアッセンブリを、これらの属性、規模、耐性、製品の画像、およびその他モデル・ベースの定義(MBD)情報と共に、双方向ASME Y14.41ビジュアル・レスポンスがサポートされた、高解像度で高品質の3D HTML MBEドキュメントに変換します

ジオメトリックの高性能 Glovius®, 可視化技術を利用した、MBEWebの3D HTMLパブリッシング機能は、 Anark Core’s の簡便なオーサリング・ユーザー・インターフェイスを組み込んでいます。これにより、エンジニアリング、製造、品質検査、および購買の各分野の専門家は、社内(「ファイアウォール内部」)の非エンジニアリング・ユーザー向けに、軽量の3D HTML MBEドキュメントを、容易に作成することができます。これらのドキュメントは、標準のHTMLウェブ・ブラウザー内で自由に閲覧可能で、川下でのさまざまな利用をサポートすることができます。また、MBEWebは、MBD情報を有する最初のJTパーツおよびアッセンブリを、高品質で双方向性を有する3D HTML MBEドキュメントに変換することも可能です。さらに、既存のエンタープライズPLMインフラにMBEWebを緩やかに統合することにより、すべてのデータへのリアルタイムでのアクセスが可能となります。これにより、川下の利害関係者は、現行のエンジニアリング・リリース版、および製造過程における最良の慣行との同期性を確保することができます。

ジオメトリックの卓越した研究拠点により、モデル・ベース・エンタープライズの採用が可能に

ジオメトリックは、Anark Core MBEWebのためのグローバル・システム・インテグレーターとして、専用のMBE研究拠点(CoE)を構築し、モデル・ベース・エンタープライズを利用するための標準的なプロセス、専門性、ツール、および最良の慣行を提供しています。当CoEは、モデル・ベース・エンタープライズを利用するための効果的で費用効率性の高い方法を提供し、お客様にとっての価値の向上を促進します。

CoEの主要段階は、以下の通りです。

MBE即応:多くの企業は、依然として2D図面に基づく製品開発プロセスに依存しています。設計から製造までの効果的なコラボレーションを実現するためには、各工程をモデル中心型に変える必要があり、この「即応段階」は、その第一段階となります。ジオメトリックは、3Dモデル・ベース定義(MBD)の最良慣行を実装し、製品製造情報(PMI)、幾何形状および耐性(GD&T)、および注釈を2D図面から3D モデルに移行し、お客様の設計およびコラボレーション・プロセスを、MBE即応状態に押し上げます。

MBE展開:当段階には、Anark Core MBEWebの展開が含まれます. Anark Core MBEWebは、お客様のエンタープライズ・データ・リポジトリー(CAD、PLM、ERP:企業資源管理など)と密接に統合し、エンジニアリング製品の完全な定義を構築します。次に、その生産データを、エンジニアリングおよび製造に関する目的に適合したMBE ドキュメントに変換します。このソリューションの基礎を構成する要素は、3D PDFおよび3D HTMLテンプレートです。ジオメトリックのエンジニアリング・チームと製造チームは、お客様固有の課題に対応できる専門家と協働し、これらのテンプレートを展開し、必須条件とされるCAD、PLM、ERP、製造実行システム(MES)&旧来のエンタープライズ・ソフトウェア・システムとのデータの橋渡しを実行します。

MBE拡張性:ジオメトリックは、当段階において、品質、アフターサービス、保守など、お客様が必要とする追加要因に対処するため、MBEプロセス・ドキュメントの定義の拡張および利用を補助し、拡張エンタープライズ全般にわたるMBEアプローチを構築します。

MBEを使用した事例

ソリューションの差別化要因
    • 完璧な画素による3Dモデル・ベース定義(MBD)/製品および製造情報のダウンストリームを作成します。
    • マルチCADおよびPLM環境に保存された製品定義の全体を、3D HTMLドキュメントおよび3D PDF MBEドキュメントに変換します。
    • オープン・フォーマット、テンプレートを利用する、目的に適合したドキュメント
    • 最新のエンジニアリング・リリース版と常に同期する自動アップデート、ダウンストリーム・ドキュメント
    • 3Dモデル・ベース定義を3D MBEおよび2D MBEの工程ドキュメントに変換します。